05.18.06:03
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07.20.21:53
H15論述
H15小論文
(著者は2003年の設定)
仮に、以下の講演を依頼されたとして、800字以内の講演要旨を作成せよ。
(主張)
地球規模のエネルギーおよび環境問題を克服するために、我が国においては自転車の高性能化と普及に全力を挙げるべきである。
人々が移動する手段は、その距離や形態において自動車や飛行機、鉄道や船などいくつかに分類される。国内で考えた場合、その輸送量およびエネルギー消費量の大部分は自動車によって占めているのが現状である。また、その移動区間はおおよそ限定されており、何百キロも離れた場所を日常往復しているわけではない。従って、日常の生活範囲であれば、その移動手段を自動車に代わって自転車で賄うことは十分に可能であると考える。
当然ながら、自転車そのもののスペックも大幅に向上させるべきである。電動アシストは当然のこと、2輪車だけでなく、安全性に配慮した3輪車や、座席を増設したものなど、多種多様な車種を開発するべきである。また、自転車が主要交通手段になることに対応して車体にハザードランプ等の搭載の義務付けや、走行用の専用車道を設けるなどの社会インフラの整備も不可欠である。
この自転車政策は、環境面に配慮し、エネルギー消費量を激減させるだけでなく、渋滞や事故等の交通問題を低減し、自転車産業そのものや、それに伴うインフラ整備の必要性から、多種業界に渡って新たな雇用を創出するものと見込められている。
当然ながら問題点もある。一つは自転車の安全性である。これは技術面でのカバーはもとより、ユーザーに対しても原付講習のように講習を義務付け、交通法規に則った運転を行うように指導していく必要性がある。二つ目は、他の交通業界に与える影響である。当然ながら、自転車が安価なバイクと同様な製品になっていくので、バスや電車等への影響は避けられないものと思われる。しかしながら、これは公共性・環境性等総合的に鑑みた場合、整合性のある競争と考えられるので、それは各業界が柔軟に対処していくべきであると考える。
ともあれ、我が国は環境先進国を目指して、高性能な自転車の開発及び普及に向けて国を挙げて取り組んでいくべきである。
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